「会社に行きたくない!」と感じながら通勤電車に揺られていたり、月曜日がくることを憂鬱に感じてしまったり、誰でも一度は経験がありますよね。
「会社に行きたくない」と感じる度合いは人それぞれですが、放っておくと危険な状態に陥る場合も考えられます。
やる気の問題だからと軽く考えないで、この記事でしっかり自分の気持ちと向き合ってみましょう。
この記事では様々な「会社に行きたくない」理由別の改善策や対処法についてご紹介します。
ぜひ憂鬱な朝や日曜の夜の参考にしてみてください。
目次
「会社に行きたくない」理由別8種類の改善策はこれだ!
「会社に行きたくない」その理由は主に以下の8種類に分類されます。
- お腹が痛い、気持ち悪いなどの体調不良
- 疲れがとれない、ゆっくり寝ても寝たりない
- 仕事がうまくいかない、めんどくさいと感じる
- 休み明けでやる気がでない、天気が悪い
- 自分の仕事に自信が持てない
- 過重労働が続いている
- 通勤時間が長すぎる・負担がかかる
- 職場の人間関係が良くない、パワハラ・セクハラがある
それぞれの原因別に、試すべき改善策を紹介します。
お腹が痛い、気持ち悪いなどの体調不良
体調不良のせいで会社に行きたくない場合は、無理せずに休んでください。
体調不良を抱えたまま出社しても、「仕事に集中できない」「人と話す気にならない」などネガティブな結果しか招きません。
大切な予定が入っているなら、午前休・午後休を活用して療養の時間を確保するようにしてください。
疲れがとれない、ゆっくり寝ても寝たりない
疲れが溜まっていたり、寝ているのに寝たりないせいで会社に行きたくないなら、体が疲れ切っている兆候です。
一度長めの休養をとることをおすすめします。有給休暇を取って心身を休めましょう。
それが難しいなら、少なくとも残業をしないように努力してみてください。
定時で帰って、自宅でリラックスすることを続けていれば徐々に疲れが抜けていくでしょう。
仕事がうまくいかない、めんどくさいと感じる
仕事がうまくいかなかったり、面倒くさいと感じたりしていませんか。
仕事で成果を出せないと、辛くなってしまうものです。そんな時はなぜ仕事がうまくいかないのか、何が面倒なのかをしっかりと分析してください。
もし部署や仕事が変われば改善する可能性があるなら、部署異動や転職に向けて動いてみましょう。
今の仕事内容に不満があるなら、新規提案などを重ねて自分で仕事を作り出してみることで状況が改善することもあります。
休み明けでやる気がでない、天気が悪い
体が重く、着替えるのも億劫。
休み明けや天気が悪い日には体がだるく、仕事に行きたくなくなります。
休みが続くと、仕事モードへの切り替えができないのがそもそもの原因です。前日の夜には「明日は仕事か…」と嫌になるものですが、ぐっとこらえて仕事の計画など立ててみましょう。少しずつ仕事への心の準備をすることで、次の日の倦怠感を軽減することができます。
また低気圧によって体調が悪くなる人が少なからずいます。「天気痛」といい、天気が崩れると頭痛や目眩、耳鳴りやだるさなどを発症します。
天気痛の他にも「寒暖差アレルギー」によって、気温の上下で体に異常を覚える人もいます。
これらにあてはまる場合、あまりにもしんどい時には休みを取り、医療機関を受診するようにしてください。
自分の仕事に自信が持てない
自分の仕事に自信が持てず、周りに迷惑をかけている気がして会社に行きたくない…ということがあるかもしれません。
謙虚でいることは大切ですが、卑屈にならないように注意が必要です。
自分の仕事に自信が持てない時は、まずは周りにやる気があることをわかってもらいましょう。
職場の先輩や上司に相談し、アドバイスをもらってみてください。そのアドバイスの内容がどうであれあなたにモチベーションがあることを伝えることができます。その熱意が伝われば評価につながります。
また仕事に関するセミナーに行ったり、本を読んだりして力をつけていきましょう。
「努力をしている」という実感の積み重ねが自信につながります。
過重労働が続いている
自分のキャパシティ以上の過剰な労働のせいで会社に行きたくなくなっている時は、仕事量をコントロールしなければなりません。
手一杯であることを上司に伝え、仕事を減らしてもらってください。
「評価に響く」と考えてしまうかもしれませんが、過重労働が続くと過労死のリスクが高まり、命にかかわる事態に発展しかねません。そうなると一大事です。仕事が落ち着いたタイミングで、一度長めの休養を取ってください。
またサービス業をはじめとする労働集中型の仕事や業界は過重労働になりがちです。
自分でコントロールできる仕事量に限界があるなら、転職も視野に入れておきましょう。
通勤時間が長すぎる・負担がかかる
長い通勤時間は、あなたが思っている以上に負担がかかっています。
一番の改善策は職場近くに引っ越すことですが、そう簡単にはいかないものでしょう。
電車を使っているならバスや自転車を使ってみるなど、通勤方法を変えてみてもよいかもしれません。
大企業なら、いっそのこと転勤を申し出ることも方法の1つです。
職場の人間関係が良くない、パワハラ・セクハラがある
職場の人間関係の悪さやパワハラ・セクハラのせいで会社にに行きたくないケースは多く、転職理由の上位に上がります。
厚生労働省の「データで見るハラスメント」によると、「実際にパワーハラスメントに関する相談を受けたことがある」という企業は全体の49.8%にものぼったとのことです。
調査実施時(平成28年)の過去3年間に、実際にパワーハラスメントに関する相談を1件以上受けたことがある企業は回答企業全体の49.8%で、実際にパワーハラスメントに該当する事案のあった企業は回答企業全体の36.3%でした。
人間関係に問題があるなら、当事者とのコミュニケーションを最小限に抑えたり、仕事だけの関係と割り切って対応してみてください。うまく接することを諦めれば、意外と適切な距離感を掴めることがあります。
またパワハラ・セクハラを受けている場合は証拠集めに徹しましょう。証拠をもとに部署異動を求めたり、労働基準監督署に訴えることもできます。
職場の人間関係が全てではありません。職場でうまくいかないからといってあなたの人格に問題があるわけでもないことを踏まえておきましょう。
どうしても「会社に行きたくない」時は上手に会社を休もう
会社に行きたくない日はどうしてもあるものです。
そんな時は、上手に仕事を休む方が無理に出勤するよりもずっとましだと言えます。
以下では、会社に行きたくない時に休む時のポイントなどを紹介します。
会社を休む時に知っておきたいポイント
会社を休む時には、以下のポイントを押さえておいてください。これだけ守れば、トラブルなく休みの許可をもらうことができるはずです。
- 事前に(当日なら出勤時間前に)連絡をする
- 説得力のある欠勤理由を用意しておく
- 仕事の穴埋め・引継ぎを行っておく
- チーム・プロジェクトメンバーにも欠勤を知らせておく
欠勤連絡は早いに越したことがありません。できるだけ早めに、直属の上司に連絡を入れてください。
また欠勤理由は正直に言う必要がありません。
「なんとなく仕事に疲れた」時でも、体調不良を装うことをおすすめします。
また欠勤によって予定に穴が開く場合には、早めに打ち合わせ相手に連絡を入れたり、必要書類の提出を誰かに頼んでおいたりなど、穴埋めや引継ぎはしっかりと行うようにしましょう。
イヤイヤ仕事をしても良いことはない
仕事をしたくない時は仕事をしない方がよいでしょう。
「仕事を休むと信頼を失う」と考えてしまうかもしれません。
しかし、実際はイヤイヤ仕事をすると生産性が下がったり、ケアレスミスをしたり、同僚や上司・取引先に愛想よくできなかったりなどして、結局信頼を失うような事態を招いてしまうものです。
ですので、イヤイヤ仕事をするよりは、割り切って休んだ方が自分のためにもよいと言えます。
休むことは怠け者ではない!しっかり休んでモチベーションを上げていこう
休むことへ罪悪感を感じていませんか。休むことは怠けることではありません。
休むことで疲れをリセットすると、結果モチベーションが上がります。
休みなしに働き続けても、パフォーマンスは下がる一方です。疲れたら一旦休むことで、また高いパフォーマンスを発揮することができるようになります。
休んでも「会社に行きたくない」なら限界が近いかも
有給を取ってじっくり休んで体の疲れは癒えたのに、それでも会社に行きたくない…。そう思う時は限界が来ている可能性が高いといえます。
自分の限界を慎重に見極めるようにしてください。
典型的なうつ病の症状を知る
休んでも「会社に行きたくない」という感情が続いている時は、心と体の健康に問題が生じている可能性があります。
たとえば以下のようなものです。
- 朝起きられない
- 食事が進まず味がない
- テレビが面白くない
- 休日でも何にも手が付かない
- 人と会うのが嫌
- いつも疲れている
- 自分の人生がつまらないと感じている
参考うつ病チェックシート(シオノギ製薬・日本イーライリリー)
この項目に複数当てはまるなら深刻な状態になってきています。
無理をしすぎてはいけない!休職や転職も必要な選択
仕事が自分に合っていないと思うなら、無理をするのはやめましょう。
無理に仕事を続けてうつ病になるくらいなら、休職や転職を考えてみることも大切です。転職する気力がわかなければ、まず休職を申請してしばらく休んでみてください。
まだ立ち直れる!「会社に行きたくない」からの脱出法
「会社に行きたくない」そう思っても、まだ立ち直るチャンスはあります。以下では「会社に行きたくない」という気持ちからの脱出法を説明します。
仕事に対する自分の「常識」を変える
仕事に対する自分の「常識」を変えてみてはどうでしょうか。今まではきっと、上司や同僚・会社が期待する自分を演じてきたかもしれません。
しかし、そのせいで疲れているなら、今まで相手のためにしてきたことを一切やめてみましょう。
- 必要以上の早めの出勤
- 周りの様子を伺いながらの残業
- 相手の意見を伺いながらの会議
- 無駄な会食・飲み会への参加
- 自分の意見を後回しにすること
自分が中心となって、自分の都合のよいように仕事をすることを常識としてみてください。
相手の言うことに納得できなければ、反対意見を言いましょう。
今まで余計に消耗していたエネルギーを仕事自体に回すことができ、結果的に仕事が今よりもうまく行き始める可能性があります。
出勤前の過ごし方を変えて毎日リフレッシュ!
出勤前の過ごし方を工夫してみるのもありです。
少し早めに起きてジョギングやストレッチをしたり、ゆっくりシャワーを浴びたり、カフェで勉強しながら朝ごはんを食べるのもよいでしょう。
起きてすぐに会社に行くのではなく、自分のための時間を取るようにしてみてください。
会社に行きたくない原因は「自分のせい」じゃない
会社に行きたくない原因は「自分のせい」だけとは限りません。自分を責めることをやめましょう。
上司や同僚など人間関係に問題があったり、労働環境が悪かったりするせいで会社に行きたくないのかもしれません。
真面目な人ほど「自分が悪い」「自分が改善すればどうにかなる」と考えてしまいますが、結果自分を追い込んで辛くなります。
「自分は悪くない」「頑張っている」と、割り切ってみてください。
それでも「会社に行きたくない」が続いているなら転職することを考えよう
どうしても「会社に行きたくない」気持ちを払拭できない時は、仕事を変える方向で考えてみてください。
努力した上でも脱却できないなら、仕方ありません。
その時は潔く転職に踏み切りましょう。以下では転職する時の心構えについて説明します。
いきなり退職することはご法度!
転職を心に決めても、いきなり退職することはご法度です。
まず転職先を見つけてから退職を通知することが転職の基本だといえます。
先に辞めてしまうと、経済的な心配や先の見えない不安のせいで、妥協しなければならなくなることがよくあります。
また無職の期間があると企業からのイメージもよくなく、選考でも不利になりがちです。
自分が納得できる転職先企業に内定をもらうまでは、今の仕事を続けるようにしてください。
転職には転職エージェントの利用がおすすめ
転職には転職エージェントを利用しましょう。
今、嫌な仕事をして仕事辞めたいと思っている場合、落ちた気持ちで自分1人で転職してもうまくいきません。
転職のプロである転職エージェントと二人三脚で転職活動することをおすすめします。
転職活動のサポートからあなたにあった企業を紹介していくれます。
転職先が決まったら円満退社を目指そう
転職先が決まれば、あとは円満退社を目指すのみです。
円満退社をすることは難しくありません。以下のポイントに気をつければ、快く送り出してもらえるでしょう。
- まず誰よりも先に直属の上司に通知する
- 退職までの期間は長めに見ておく(2〜3ヶ月がおすすめ)
- 引き継ぎをしっかりする
- 出来る限り転職タイミングを決算期や年度の変わり目などに合わせる
特に引き止められそうな状況なら、年度の変わり目を区切りに退社をすると説得しやすくなります。
きちんと誠実に対応すれば、円満退社が可能です。
会社に行きたくない 8つの原因と対策 まとめ
「会社に行きたくない」の原因と対策をご紹介してきました。
適切に対策ができれば、会社に行きたくない気持ちが慢性的に続くことはありません。
しかし自分ではどうにもできない理由のせいで会社や仕事への嫌気が差してしまっていることもあります。
そんな時は無理せず、休職や転職も視野に入れ、自分がもっとも納得できる選択肢を取るようにしてください。